カフェのストローやコップなどでも、プラスチックゴミを減らす活動が増えてきましたね。
でも、ちょっとした知識や行動だけで、まだまだプラスチックを減らすことができます。
この記事は、プラスチックゴミを出さないようにしたいけど、具体的に何をしたらいいかわからないという方にぴったりの内容になっています。
海に大量のマイクロプラスチックが流れ込んでいて問題になっています。
自宅から出るプラスチックを少しでも減らして環境への負荷を小さくしましょう。
この記事では、
日常生活で実践できる、プラスチックを減らすための具体的なアクションを紹介しています。
自分で実践していることや、海外の記事や他のブロガーの方の記事を参考にして総まとめしました。
この記事を読めば、
明日、今日からでも環境にやさしい生活スタイルに近づけることができるようになります。
そもそも、プラスチックを減らすべき理由は?
日本では、いまだにレジ袋が使われていますし、他の先進国や環境にやさしい国と比べて、脱プラスチックに遅れているとよく言われます。
プラスチックについては、土に帰るための分解に時間がかかることや、焼却の際に温度が低いとダイオキシンなどの有害なガスが発生すると習った方も多いかもしれません。
実は日本では、リサイクル率は84%と発表していて、ほとんどのプラスチックは高温で焼却して、その熱が再利用されています。
プラスチックは石油でできているので、よく燃えて焼却炉の温度を上げるのに役立つからです。
日本はゴミの分別など他の国よりも優れていてプラスチックを再利用(リサイクル)できていると言えるかもしれませんが、プラスチックの利用はサステイナブルなシステムとは言えません。
プラスチックを減らすべき理由
・プラスチックの製造や処理の過程で温室効果ガスが発生する
・マイクロプラスチックの動物や人間に対する健康被害が懸念されている
・プラスチックの原料(原油・石油)は有限でサステイナブルでない
・プラスチックはリサイクルが難しい(世界で約9%のみがリサイクルされている)
プラスチックは、環境にも私たちの身体にも深刻な影響があるとして懸念されています。
また、魚よりプラスチックの方が多くなると言われるほど、多くのプラスチックが海洋に流れ込んでいてます。
それに、有限な資源である石油からできているため、サステイナブルな素材ではありません。
さらに、約 40 % のプラスチック製品がそもそも使い切りを目的として製造されていると報告されています。
私たちは、持続可能な社会の実現のためにプラスチックを使うべきではないのです。
参考;Heavy metals in plastic, recycling and environmental aspects
【実践18選】日常生活でプラスチックを減らすためにできること
それでは、実践できるプラスチックを減らす方法を紹介していきます!
1. エコバックとマイボトル、マイ箸を持ち歩く
誰でも簡単にできて日常でプラスチックを減らしている感覚が掴める方法が、エコバックやマイボトルを持ち歩く方法だと思います。
突然買いたいものを思い出す時もあるので、何も考えずに常にエコバックとマイボトルは持ち歩いています。
マイボトルに飲み物を入れて外出するクセをつけておくと節約にもなります。
保温できるタンブラーやマイボトルを持っておくと、冷たい飲み物や暖かい飲み物をキープできるのでおすすめですよ。
▽ 「マイボトル」の検索結果
2. 食材は包装が少ないもの・まとめ買い、地産地消する
野菜や食材の包装にも多くのプラスチックが使われています。
小分けにされているものではなく、まとめ買いをすることで包装を減らすことができます。
輸送の際に傷つかないように梱包されていることが多いので、できるだけ地産地消したほうが新鮮かつプラスチックを減らすことができるので一石二鳥です。
3. 生ゴミはコンポストする
日本ではプラスチックが可燃剤の役割として使われていると冒頭で紹介しましたが、その背景には生ゴミがあります。
生ゴミは水分を多く含むため、焼却炉で温度が上がりにくく、ゴミ処理の効率が悪くなる問題があります。
そこで家庭で生ゴミを処理できるコンポストが注目されています。
庭がある家庭では、家庭菜園をして肥料の代わりにしてもいいですね。
乾燥機能付きで高機能のものは数万円しますが、まずは3,000円くらいのもので試してみると良いと思います。
安い生ゴミ処理器は楽天の方が見つかりました。
4. 地球にやさしいゴミ袋を使う
特に自宅でコンポストできる人には、土壌で分解される袋を使うのがおすすめです。
ただ、伸縮性はあるので少量の生ゴミであれば問題ないですが、プラスチックのゴミ袋と比べて破れやすいことがあります。
魚の骨など尖ったものや、重いゴミを入れる場合には注意してください。
▽ 分解可能なゴミ袋
5. 洋服は古着屋を利用する
ファストファッションという言葉をよく聞くようになりましたが、世界にはたくさんの洋服が溢れて、製造されています。
また、プラスチック性の衣類も多く、洗濯の際に大量のマイクロプラスチックが海に流れ込んでいるという問題もあります。
まずは持っている服を大事に着て、できるだけ新しい洋服を買わずに古着屋で買い物するのがおすすめです。
6. プラスチック製の歯ブラシ、カミソリ、クシやお皿などは買わない
アメリカ国内だけでも、なんと10億本もの歯ブラシが捨てられているという推測されています。
100 円均一などで簡単に安くで手に入るので、実は、僕も以前は買っていました。
最近では竹製や木製の歯ブラシや洗面用品が簡単に手に入るようになったので、これを機に取り替えてみてはどうでしょうか。
7. 竹炭やシルクのデンタルフロスを使う
デンタルフロスを日課としている方もいると思いますが、ほとんどの方はプラスチック製のものを使っているのではないでしょうか。
実は、デンタルフロスにはシルク製ものがあります。
日常的によく使う消耗品だからこそ、プラスチック性のものは避けたいところです。
▽ 竹炭・シルクのデンタルフロス
8. プラスチックフリーの歯磨き粉を使う
歯磨き粉も全てではありませんが、マイクロプラスチックビーズという小さなプラスチック粒子が含まれています。
私たちの体内に入ったり、そのまま海に流れ込んでしまったりするので問題視されています。
環境にやさしい歯磨き粉もオンラインで簡単に手に入ります。
楽天やアマゾンで検索するとタブレットタイプのものが出てくると思います。
環境にやさしいデザインにするために、プラスチック容器を使わずに販売されています。
▽ タブレットタイプの環境にやさしい歯磨き粉
9. ハンガーや洗濯ばさみは金属製ものを使う
こちらも100 円均一でついつい買ってしまいそうなものですが、安いものはプラスチックのものが多いです。
また、日に照らされて劣化してしまうので、定期的に交換する必要があります。
ハンガーや洗濯ばさみは錆びない金属製のモノ使えば長く使用できますし、長い目で見ればコスパも高いと思います。
私はこちらの洗濯バサミを使っていますが、かなり長持ちしています。
キッチンにも置いておくと便利です。
10. 自然由来のスポンジを使う
こちらも安価なスポンジはプラスチックでできていることが多いです。
また、食器用のスポンジは頻繁に変えないと菌が増殖するという報告があり、スポンジは主要な消耗品のプラスチック製品の一つです。
自然由来のスポンジには、コットン、麻、ヘチマなどの種類があります。
おすすめは、基本的にを使い、頑固なフライパンの焦げなどにヘチマのスポンジを使う方法です。
コットンは柔らかいので、簡単に落ちる汚れに使うと良いと思います。
▽ 麻のスポンジ
▽ へちまのスポンジ
11. 正しくリサイクルする
当たり前ですが、正しくリサイクルすることでプラスチックをリサイクルすることができます。
特に、ペットボトルやペットボトルのキャップなど固形で硬いプラスチックは、比較的リサイクルしやすいです。
日本では、ビニール袋など薄いプラスチックは、ほとんどの場合燃えるゴミと一緒に焼却されてしまいます。
12. 保存容器は、ガラス・シリコン容器を使う
保存容器は使い捨てではありませんが、プラスチック製のものがたくさんあります。
以前、我が家では麦茶を作っておく容器もプラスチックを使っていました。
プラスチックに比べてちょっと重いので持ち運びに不向きなことが難点ですが、ガラス容器は色移りせず洗うのが簡単です。
また、最近ではシリコン製の保存バックもよくSNSで見かけるようになりました。
ロフトなどの雑貨屋さんやオンラインでも購入することができます。
▽ 人気のシリコン容器「スタッシャー」
13. サランラップの代わりに蜜蝋・シリコンラップ
ビニール袋やサランラップのような薄いプラスチックはリサイクルするのが難しいです。
そこで、繰り返し使える蜜蝋(ビーズワックス)ラップやシリコンラップがおすすめです。
天然素材のもの、加熱可能なもの、デザインがかわいいものもあるので、サランラップをよく使ってるという人はチェックしてみてください。
▽ ビーズワックスラップ
▽ 耐熱シリコンラップ
14. オーガニックの固形石鹸を使う
日本では詰め替え用のシャンプーやリンスをよく見かけますが、他の国ではボトルごと捨ててしまいます。
また、詰め替え用のパッケージもプラスチックなので、紙で包装された固形石鹸がおすすめです。
環境にやさしい固形石鹸はLUSHが有名ですが、エシカル消費にこだわったニュージーランドの Ethique(エティーク)というブランドをSNSでよく見かけるようになりました。
生産者の方まで配慮されたフェアトレードや天然素材にこだわった石鹸です。
▽ Ethique(エティーク)
もう少しお手頃な石鹸がいい方はこちらもおすすめです。
▽ 髪から体も洗えるMOONSOAP
15. 計り売りや紙箱の洗濯洗剤を使う
まだまだ十分な数の店舗で実施されているとは言い難いですが、店頭で量り売りできる洗濯洗剤が増えてきました。
計り売りをしているパタゴニアや ecostore(ecostore 取扱店舗一覧)が近くにあるか確かめてみましょう。
また、洗濯洗剤の容器はプラスチックであることが多いですが、紙箱に入った洗剤を使うことでプラスチックを減らすことも可能です。
店頭でも購入できますが、オンラインで購入することもできます。
▽ 無添加のシャボン玉石鹸
16. クイックルワイパーなど使い切りの掃除用品を使わない
基本的に使い切りの商品を買わないようにするのが大切です。
使い切りのウェットワイパーは簡単でお手軽なので使いたくなりますが、フチの部分や包装にプラスチックが使われています。
できる限り雑巾で掃除するようにしましょう。
使わなくなったタオルや服を雑巾にして、特に汚れている場所には重曹がおすすめです。
17. テイクアウトを控え、自炊を心がける
テイクアウトすると、容器や箸の梱包、スプーン・フォークなどがプラスチックであることが多いです。
コロナ禍で、レストランの経営を助けるためにテイクアウトすることは良いことだと思いますが、余分なプラスチックはもらわないようにしましょう。
テイクアウトして自宅で食べる場合は、「スプーンやフォークは大丈夫です・いりません」と言うように心がけましょう。
18. オンラインで買う場合は、まとめ買い
小さい商品に大きな段ボールが使われていて、中にプラスチックの梱包材が入っていた経験はありませんか?
近くのスーパーやショッピングモールだけでは、環境にやさしい商品を見つけるのは難しいことがありますよね。
楽天やAmazonを利用しますが、その場合でできるだけ梱包や運送回数を減らすためにまとめてオーダーするようにしています。
特に、洗剤、シャンプー・リンス、歯ブラシ、スポンジなどの消耗品は、どうせ無くなるのでまとめて買うようにしています。
まとめ
いきなりプラスチックゼロの生活をするのはとても大変です。
まずは、「これならできそう」と思うことから始めていきましょう。
例えば、
・毎日お昼はコンビニや外食していたのを週に一、二回は自炊するようにする
・エコバックを常にカバンに入れるようにする
・出来るだけ蜜蝋・シリコンラップを使うようにする etc...
など、自分でも続けられそうなものから少しずつでもいいので始めてみましょう。
また、周りの友人や知人にも情報をシェアしたり、自分自身がプラスチックを気にしていることを知ってもらうこともとても大事です。
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